12月の教育委員会会議を傍聴しました。

ここ数ヶ月、モニター傍聴のために開放された会議室がいっぱいになるほどの来訪がありましたが、今日は4名と少なめ。いつもの午後開催と違って9時スタートは調整しづらい市民が多いのかしら。

さて、保護者(市民)へ情報開示はしないけど、粛々とICT学習環境の整備に取り組んでくれている松戸市。今日の会議では具体的な進捗状況を聞けるのではないかとワクワクしていました。なぜなら、11月14日(土)に参加したzoomイベントにて、なんと!講師の千葉大学教育学部附属小学校ICT活用教育主任の小池翔太先生から「先週、松戸市に指導講師として呼んでいただいたんですよ~」とお聞きしたからです(詳しくは、ブログ「~ICTは教具より文具としての活用を!~小池翔太先生に学ぶ」ご参照)。2月末までには全児童・生徒に配付されるICT端末で、コロナ禍での「繋がり保障」と、個別最適化された学びへの第一歩を踏み出すべく、どんな仕様でどんなことから始めるのか聞けると思っていたのです。

が・・・

まず、「休校中には1万回あったeライブラリへのアクセスが、現在は数百回。今後、一人一台体制になったら、現在使いまわしするための都度消毒の手間が省ける。」という報告(^^;

教育委員さんが「双方向や個別対応など、休校などに備えてもっと模索できないか?」と発言してくれましたが、教育長より次のようなお話がありました。

「ICT自体色々できるものではあるが、これだけの数(学校数?児童生徒数?)ではステップが必要であり、スキルを上げるのに1年では無理。数年はかかる。」

ガビーーーーーーンその①。

「授業なども同様でICTに限ったことではないが、教職員のスキルには差がある。使用方法等、研究指定校から集まる情報を各校に随時発信していき、それぞれの学校で考えていることを導入していってもらう。」

ガビーーーーーーンその②。

「文科省もデジタル教科書をどの程度の割合で導入するかなど検討している。松戸市としては、スピーディかつ慎重に取り組んでいく。」

ガビーーーーーーンその③。


①→明日からすぐにでも始められることがあると思う。できることからやってみる。試行錯誤が大前提の取り組みであり、長引くコロナ禍において「繋がり保障」こそが最優先事項ではなかろうか。

②→活用事例などの情報共有は大事。それと同時に、それぞれの学校がICT活用を検討・模索するための知識やITリテラシーの醸成がなされているのだろうか。少なくとも、教育委員会からの指示待ちというスタンスの学校が多いように思う。

③→ICTが子どもたちの「学びの保障」をしてくれるまでには確かに時間がかかるのかもしれない。でも、ICTは「教具」より「文具」として活用するのが妥当ではないだろうか。学校との「繋がり保障」はすぐにでもできるはず。学校という小社会が果たすべき大きな役割のひとつだと思うので、すぐにでもその一歩を!

最後に。

お願いだから、保護者(市民)に情報開示を!

ICTの活用、新学習指導要領による新しい学びの成功には、行政・学校現場・子どもたち、そして保護者による協働が必須であると、matsucoは強く思っています。試行錯誤が大前提の取り組みですから、保護者の理解のもと大船に乗ったつもりで、失敗を恐れず、子どもたちと共に思う存分トライ&エラーを重ねていってほしいと願っています!

(竹内)

まつど子育てコネクト matsuco