読書バリアフリー展示会を終えて。

11月17日(日)10:00~15:00、子ども読書推進センターでの

「読書バリアフリー展示会」を無事に開催することができました。

企画段階から参加して下さった、

りんごプロジェクトの古市理代さん・佐伯美華さん。

りんごプロジェクトさんを紹介し、今回イベントへの背中を押してくださり、

支援者つながるプロジェクトとしても協力して下さった松村大地さん。

そしておーい図書館の若手無謀企画に手を貸してくださった長谷川さん。

そして、会場の調整等に協力いただいた子ども読書推進センターのスタッフの高橋さん。

 当日の展示に協力してくれた、「マツジョ(松戸市の読み書き困難支援の情報交換のための会)」の中心メンバー。(突っ走る私に文句も言わず最後まで協力して下さり、ありがたかった!)

 そして「NPO法人訪問大学おおきなき」の熊谷先生。振り返りの時にも、学びへの熱いお思いがあふれていました。

(熊谷先生、すごい経験と知識をお持ちですが本当に学びに熱くお話も面白い!)

 この皆さんの協力がなければ、実現は出来ませんでした。

 本当にありがとうございました!


***当日の様子と振り返り***

 会場の子ども読書推進センターの開場は9:30、イベントスタートは10:00という

30分での開場セッティングは大慌て!

 りんごプロジェクトの古市さん・佐伯さんの第一声が「ぐりとぐらの展示がかわいい!」にほっこり。子ども読書推進センターの明るく可愛い雰囲気にお二人ともに癒されていました。

 バタバタと準備していたらあっという間に10:00!そして、スタートからたくさんの方が来場されました。

(受付カウントはしておりませんでしたが、ざっと100名以上はいらしたと思います。)

 そして、バタバタあるあるの失念事項多発!※次回のために記※

 本当は外国にルーツのあるお子さんへの読書バリアフリーツールも紹介しようと

準備していたのに、展示を忘れたり(;^_^A 次回は必ず紹介したいと思います。

多言語絵本の会(MULTILINGUAL PICTURE BOOK CLUB )RAINBOW


 また、せっかくWi-Fiも繋がる会場を選んだのに、Wi-Fiの情報共有するの忘れていたり。

 おーい図書館や、松戸市の就学後の支援状況へのアンケートもほぼ取れず。

 でも、唯一りんごの木に感想を貼ってもらうアンケートは形になりました。

(アンケートのシートはコンビニの拡大コピーを活用してA1サイズのパネルに!)


今回の会場をアットホームな子ども読書推進センターにして大正解でした。

皆さん、会場の展示はもちろん、いろいろな方との交流をゆっくり楽しまれていました。

(りんごプロジェクトさんのコーナーも皆さん熱心に体験されていたのが印象的でした♪)

※こちらの画像、古市さん、佐伯さんのお写真も使わせて頂きました。

 また、今回のワークショップ「リーディングトラッカーを作ろう」がお子さんからシニアの皆さん「みんなにもいいね!」という雰囲気が伝わり、とても良かった思います。

(アイディアをくださったりんごプロジェクトさんに感謝!本物のリーディングトラッカーの展示も数種類あり比較も出来てよかったです)

 予想以上の来場者でイベント時間は「あっという間」でした。

 片づけも含んでのスケジュールだったので片づけ後にみんなで振り返りをしましたが、

 最後にゆっくり各ブースの皆さんと感想など想いを交わせたことが何より嬉しかったです。

 

 りんごプロジェクトの古市さんが参加ついてSNSの投稿で発信してくださった以下の内容にはっとしました。まさに、おーい図書館が伝えたかったことが言語化されていました。

「市民が主体となって地域社会のために他と協力していく市民活動と、誰もが無料で利用でき情報や知識が集まる図書館は相互作用があることを再認識しました。図書館はあらゆるニーズをもつ人々へのサービスを提供し、あらたな市民活動を生み出す場所となることができるのでは」と。

 また、りんごプロジェクトの佐伯さんからも振り返りの時にお話しを伺ってびっくりしたのが、おーい図書館と横浜市のレジェンドとのつながりでした。

 こちらのレジェンドを佐伯さんが「福ちゃん」と呼んでいて、調べてみたところ

すごくにこやかな笑顔の方でした。→コチラ★

  都筑区の福富さんの働きかけで、横浜市の学校図書室に司書が各校に一人ずつ配置されたそうです。(令和5年度の文科省のデータを見ると政令都市の横浜市は100%。ちなみに政令都市を除く都道府県で千葉県は80%)

 令和5年度公立学校における学校司書の配置状況に関する調査

 佐伯さんとは、最近の学校現場の様子や、子供たちが本や情報に身近に触れられる、学校の図書室のあり方などについていろいろお話を伺っていて、学校図書館(室)の機能向上もひとつの重要な要素だと改めて感じました。

 「おーい図書館」代表の青木さんも、市民活動のきっかけになった福富さんとつながりのある佐伯さんとお話出来てとても喜んでいました。

 おーい図書館も、これからの働きかけをどんな方向に向けていくか?の刺激やアイディアをたくさんいただいた収穫のあるイベントでした。

 NPO法人訪問大学おおきなきの熊谷先生が「なんとなくうちだけ毛色が違うブースかも…と初めは思っていた」とのことでしたが、よく考えたらおおきなきを始められた先生も絵本などの活動がもとになっていたことを思い出したそう。やはり図書館という場所が先生を繋いでくださったのだと思います。

 今回、熊谷先生のコーナーがあったことで情報に触れるとは?を体験できる素晴らしい展示会になったと感じています。

 今回の企画をやりたかったひとつに、「ハンチバック」で芥川賞を受賞された市川沙央さんの印象が強くあったので、以前に発達支援フェアでご一緒した熊谷先生の展示は欠かせなかったのです。

 特に子供たちがとても楽しんでいましたが「楽しい」と感じられるツールが、自然と学びに繋がっていくことが一番浸透しやすいのでは?とも思いました。

 これは、マツジョのメンバーの方からも「ツールを“学習のために使え”と言われたら、子どもたちは“またか…”とそこで拒絶してしまうので、楽しいことから入るのがいいんです」と。

 読み書きに困難がある場合、ただでさえ向き合うのが苦痛な「学習」にさらに圧がかかっている状態です。これに、ツールさえあれば…と思うのに、そのツールにいろいろな制限をかけられたりしたらやる気はもっと無くなります。

 今回のイベントにマツジョブースにもたくさんの当事者の方もいらっしゃり、お話を伺っていたメンバーは当時のいろいろな思いが込み上げてきた、と。イベントを通じてオープンチャットへ繋がった方も多く今後の活動にも広がりがありそう、とのこと。

  ICTは「道具」であり、目の悪い人にとってのメガネなんだと、熊谷先生もおっしゃっていました。現場の当事者の声を届ける方法を今後もみんなで考えていきたいと改めて思ったり。

  支援者つながるカフェの皆さんとも、今回初めて交流をさせていただきましたが、私自身は地域自治会をベースに「あるものを活用したい」と思いながらあちこちで活動していていますが、実はどこを目指して活動しているのか自分でもよくわからないような状況にありました。

ですが、今回のイベントを通して「ごちゃまぜな場」を作りたかったんだ!と改めてそれを認識し、昨日はその居心地の良さを体験する貴重な時間になりました。


 余談ですが、昨日は支援者つながるカフェの手話通訳のスタッフさんを通じて、子供の小学校時代のママさんバレーボールの仲間と再会しました。(10年ぶり以上?!)

耳が不自由なママ友との交流は、手話が出来ない私の場合は、伝えたいことを紙に書いたり携帯のメール機能で会話をしたり。プレーの動きを図にして共有したり。

同じ趣味を共有するメンバーとして、打ち上げでお酒を飲んだり!

こうして、また違う現場で会えるなんて!と思わず「キャー!」となりました。

この他にも、SNSの呼びかけに反応した市民活動仲間やPTAのママさん、おーい図書館で会員の市議の方や教育委育の方など。

「展示会」という場だから交流出来たたくさんの皆様、わざわざ足をお運び頂きありがとうございました。

 「今回だけではもったいない」「またやって欲しい」という声もいただいたので、

また実施出来るようにさらに仲間を募りたいと思います(^^♪

最後に。

 会場でいろいろな方の対応をしてくださった長谷川さん、図書館の方にも声をかけてくださりいつも助けて頂いています。一人ではやはりここまでこれませんでした。

 今回、念願の「りんごの棚と読書バリアフリー1」の書籍を購入しました。地域の本棚で手に取っていただけるようにしますので気になる方はぜひ、富田までお問い合わせください。


レポートまとめるのにも頭の中が興奮しっぱなしで、まとまらない文章ですが、

少しでもこのイベントに興味のある方に届きますように。

                                     (富田)

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