6月3日松戸市教育委員会会議の傍聴レポートです。
■議題目次
(1)議案
1.松戸市学区審議会の委嘱について
2.松戸市教育功労者の表彰について
3.松戸市教育支援委員会委員の委嘱について
4.令和3年度6月教育費補正案について(傍聴不可)
5.臨時代理による処分の報告について
(2)報告等
1.新型コロナウイルスに関する社会教育施設及び学校の現状について
■傍聴レポ
◇議案1 松戸市学区審議会の委嘱について◇
まだこのレポを書く私が、傍聴を始めて1年たっていないので、 「学区審議会」なるものの存在を初めて知りました。 結構学校によって人気不人気があって、 学区変更する子も結構いるので、そもそも学区審議する必要あるのかな?審議した結果、変更とかしてるのか??と思う中、今回の議案は委員の委嘱について。 持ち帰り不可の資料に、13名の委員の表がありました。 この審議会の委員はカテゴライズされてるらしく、 下記のような構成でした。
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(6月3日現在)
1号委員(学識経験を有する者)
松戸市 副市長
松戸市 総務部長
松戸高校 校長
2号委員(学校長の代表)
稔台小 校長
第四中 校長
3号委員(PTA代表)
PTA連絡協議会の方
4号委員(住民の代表)
自治会連合会 会長
自治会連合会 副会長
自治会連合会 副会長
自治会連合会 会計
自治会連合会 会計
自治会連合会 監査
自治会連合会 監査 (任期 7月3日〜(メモしてませんが、1年ぐらいだったかと)
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この資料を見ての、教育委員さんからの質問に入ります。
(中西委員)
「『6月3日現在』と書いてあるのに、『7月2日〜の任期』というのは、矛盾していないか」 確かに笑 確か、4月から新任されたこの中西委員、新聞関係出身だったような。3月議会の教育委員の任命のくだりで、そんなプロフィールがあった記憶があります。
さすがの校正力〜と思いました笑
(中西委員)
「1人減ったとのことですが、この資料からは、(前任者の記載がないので)旧体制が分からない」
「1人減ることによって、審議会の運営は問題ないのか」
(回答)
「人数の規定は『20人以内』なので、決まり的には問題なし。 審議会自体の運営も問題なし」
(伊藤委員)
「松戸高校校長が1号委員になってるのは、なぜなのか」
(市場委員)
「2号委員のカテゴリーが学校長の代表ということだが、松戸高校は正直学区などは直接関係がないので、2号委員ではということなのか」 (この市場委員、会議で司会的な役割もされているのだが、話をまとめるのが非常にお上手。 アベプラでいう平石アナみたいな名司会だなあ… などと平石アナのことを思い出していたら、回答を聞き逃してしましました。すみません。)
(武田委員)
「メンバーに偏りがあると感じる。外部の意見が聞ける配置ではないのでは? 特別支援級などが増える中、学区変更などが増えている。 そういった特別な視点から意見できる方を入れたらどうか」
(回答)
「人口の増加減少を見て検討します」
(山形委員)
「同じく、偏りについて、ジェンダーバランスを見ても偏っているのではないか。(※実際、名前を見た感じではほぼ男性でした) 女性が多ければいいという意味ではない。 2号委員の稔台小と第四中は地域的にもかなり近いので、そこも偏っているように感じる。 校長以外にも、スクールソーシャルワーカーなど、現場を知っている人も入れた方がいいのではないか」
(回答)
「検討します」
以上が学区審議会委員についての委員さんからの質問でした。
メンバーの偏りについて、住民代表枠についても、全員自治会連合会の役員で占めているという偏りっぷり。 自治会連合会の方々は、何を知ってるんだろう。 人口の増減であるならば、市のデータで分かると思うけど。 連合会の役職の人はかならずこの審議委員会委員になるという固定の流れがあるんではなかろうか。 この委員にも税金が払われてるんですよね〜? へ〜〜〜って感じです。
学校の人気不人気について。 松戸市では学区変更ができるのですが、 小学校入学時にその理由で聞いたことがあるものは、 「幼稚園、保育所が一緒の仲良い子で〇〇小に行く子が多いから」 「保護者会が大変すぎるところではないか」 聞いた話ですが、学童の保護者会の負担が重すぎるという理由で 転校を決めた保護者の方もいるそうです。 (これは超少数だと思います)
こういった理由が学校の児童数に偏りを作っているならば、人口の増減とかじゃないのでは。 中学に関しても「友達と同じ所」の傾向が多いですが、その元としては、部活の要素が大きいと思います。 人口の増減よりも、そっち研究して調整した方がいいんじゃないかなと。
学区選択できる時点で、学区を審議すること自体、必要あるのかな〜と個人的には思ったんですが、これって私が住む新松戸地域だけの感覚なのかしら、松戸市全体では違うのかな?とも思いました。
そして、支援級に関しては、松戸市はここ最近、ぼこぼこ支援級が新設されました。 その意味では、やはり武田委員の「特別な視点から意見できる方にも」という意見に賛同です。 というか、公立学校としては、学校や先生に左右されず、一定水準以上の教育を受けられる状況になってほしいですね。 そのためには、学区変更は基本的に認めず、人口に応じた学区で決められた方が合理的なのだろうか。
◇議案2 松戸市教育支援委員会委員の委嘱について◇
こちらも学区審議委員の表のような資料がありました。
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1号委員(教育委員会事務員) 1名
2号委員(特別支援級設置の校長、教頭、副校長)
根木内小 校長
栗ケ沢小 教頭
小金中 教頭
3号委員(特別支援級の教諭)
東部小 教諭
栗ケ沢小(自分のメモは小学校だけど、中学校かも) 教諭
旭中 教諭
4号委員(医師)
小児科医
小児神経科 小児科医
耳鼻科医
5号委員(学識経験のある者)
聖徳大学教授
県立つくし特別支援学校 校長
県立松戸特別支援学校 校長
県立矢切特別支援学校 (メモし忘れ、校長だと思います)
6号委員(児童福祉施設職員)
柏児童相談所 職員
松戸市こども発達センター通園施設長
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この資料を見ての委員さんの質問。
(武田委員)
「3号の教諭は何のクラスの担任か」
(回答)
「小学校の情緒学級、中学校の情緒学級、中学校の知的学級の各教諭」
(山形委員)
「会議の回数と会議の内容は」
(回答)
「会議は年10回程度。 会議内容は、特別支援学級に入級を希望する生徒について判断をしている」
(山形委員)
「年度末の申請が多いとは思うが、年間で何人ぐらいの異動があるのか」
(回答)
「200〜300人で、年度終わりがやはり一番多く、60〜70人」
(中西委員)
「会議開催の時間帯は」 回答 「通常15時〜17時だが、年度末は17時を過ぎることがある。 資料の準備等スムーズな進行を心がける」
(市場委員)
「資料とは?何か決まったフォーマットがあるのか」
(回答)
「決まったフォーマットがあり、 観察記録、検査結果(※WISCのことですね)、手帳の有無、医師の診断書に基づいて判断する」
以上が委員さんからの質問でした。
ここからは支援級に通う子どもを持つ私の感想ですが、特別支援級の知識、経験がある方がいてもいいのでは? 今、特別支援級、結構大変なことになってると思いますよ。 新設新設で、環境も整ってなかったり、先生も全然足りてないんじゃないでしょうか。 もともと先生足りてないのもあると思いますが。 というか、年間200〜300人も特別支援級いってるんですね… 夏休みはWISC等の検査が混むようなので、予約は早めにした方がいいですね。
◇議案4 令和3年度6月教育費補正案について(傍聴不可)◇
傍聴はできませんでしたが、予算案の概要はこちらです。 https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/matsudo_kouhou/pressrelease/R3/20210601.files/r3_supplementary_budget.pdf
教育関係で目玉なのは、 「小中学校サーモグラフィーカメラ整備 」 ですかね。
あと、おおっと思ったのは、 「教育委員会会議傍聴用カメラ等整備 」。
この教育委員会会議、そんなに広くない部屋で会議をしていて、傍聴人はその隣の部屋で、カメラを通して、でっかいモニターでリモート傍聴をする形です。 今、そのように傍聴できてはいるけど、正直音が結構聞こえづらい。 (今回はわりと聞こえました) それが改善されるのいいな〜というのと、これが26万円。 これ、市議会の方でも委員会で使えるんでは?? このカメラ映像を流せばいいわけですし。
あっ。だったら教育委員会会議もネット公開できるんじゃ?? などと想像膨らむ予算案でした。
◇議案5 臨時代理による処分の報告について◇
教科書の採択する方針を策定する必要があったが、会議に間に合わなかったので、規定の手順を踏んで決定した旨の報告でした。
(山形委員)
「教科書採択についての情報は公開されているのか」
(回答)
「会議自体は非公開で行なっているが、教科書展示会が開催されるので、教科書を見ることはできる。 」
6月11日〜6月24日(土日も開催)10時〜17時 キテミテマツド9F)
↓教科書展示会についてのページがありました。 https://www.city.matsudo.chiba.jp/kyouiku/gakkoukyouiku/shidou/kyokashotenji.html
松戸、柏、流山は同じ教科書を使っているそうです。
◇報告 新型コロナウイルスに関する社会教育施設及び学校の現状について◇
社会教育施設に関しては画像参照。
学校の現状については、今までは口頭報告でしたが、今回初めて資料がありました。画像参照。
画像の資料の下の方にカウント方法がありますが、 「同一の事例でも兄弟関係で小中学校にまたがる場合は1件ずつカウント」 「同一校内で他学年にまたがる場合は1件でカウント」 「同一校内で同一学年複数クラスの場合は1件でカウント」 このカウントルール謎ですね。 一番上の、小中学校でまたがる場合のカウントが1つずつなのは、小中別に市教委に連絡がくるだろうから、報告数を単純にカウントした方が楽だったらからだろうと思います。 2番目と3番目は、人数でいいと思うんですが。 よくわからなくなっちゃったのかな??
それはともかく、この資料についての報告内容は以下。
・4月より報告自体は多く、昨年1月に次ぐ数値だが、陽性者数は4月の半分。
・運動会の開催があり、練習を学年単位でしていた学校が多かったため、報告があった場合に学年閉鎖にしたケースが多い。
・運動会について、開催の仕方を各学校で工夫して行なった。 低学年・中学年・高学年で分けて開催、 保護者の観覧に人数制限をする、平日開催にする、 運動会ではなく、体育発表会にする など (運動会と体育発表会の違いは何なんだろう)
・感染不安で見合わせてる子は各学校で対応している。 夕方に登校させて学習支援など
・9月には中学校の運動会が行われるが、安心安全に行われるように各学校で工夫する。
(中西議員)
「感染不安で欠席する子に、学習をオンラインで何かやるとか予定はないのか」
(回答)
「感染不安で継続して休んでいる子はいない。単発的に休んでいる。」
「タブレットの持ち帰りに関しては、6月に各学校に 持ち帰りに関して案内を出した」
「eライブラリを活用しながら進めていく」
(武田委員)
「これからの行事についての方針は」
(回答)
「各学校の工夫で、安心安全に行えるように。 集会などをZOOMで教室のつないで行う、 学年別に行うなど、新しい方法を模索しながら進めている。 修学旅行、林間学校は、松戸市と行き先で緊急事態宣言が発令された場合は行かないようにと指導している。 例えば6月20日までが緊急事態宣言、21日から修学旅行という場合もあるかとは思うが、それも学校判断で。」
(山形)
「生涯学習に関して、家庭教育学級は今回初めてオンラインとのハイブリッド開催がされた。 リアルの大切さなど。教育長の話が聞けてよかった。 これからもオンラインの取り組みは継続してほしい。 おやこDE広場も予約制にして運営している。 おやこDE広場の親子対象にも生涯学習を。 eライブラリは活用しにくいのでは。 入学式でもスクールソーシャルワーカーの紹介などがあり、 頼れる存在がいることを確認できたのがよかった。」
(回答)
「eライブラリを触りながら少しずつやれることを広げていく。 もう少し研究しながらやっていく」 (山形)
「夕方登校もいいと思うが、先生の負担もあるのが懸念。 新年度で校長が変わったり、体制が変わって大変だとは思うが、(登校できない子への)個々の学習のサポートは続けてほしい。」
ここから感想。 いつも、ここの報告のくだりが一番もやもやします。
・感染不安で休んでる子いないと言い切ったけど、 昨年度の報告では結構いた気がするんですが、 年度変わっただけでゼロになるとかあり得るんでしょうか。
・eライブラリって正直学習の補助的役割しかできないので、メインを張れるシステムじゃないと思う。 教育委員会がeライブラリ推しをすることによって、いまだに一気に接続してログインできないとか、メインでやろうとしてるとこあるから、もうeライブラリに固執するのはやめてほしい。 「もう少し研究しながら」という発言ありましたが、何のための研究校…個々で研究して個々で実践するんじゃなくて、研究結果をシェアしたり、できてないところの底上げをしてほしい。 そういえば、船橋市ではICTの研修会があるらしいけど、松戸市はあるんでしょうか。
・行事について、学校判断多すぎ! 判断間違ったところとかあるかもしれないのに、せめて、その判断の検証を教育委員会がするべきでは? 修学旅行に関して、行く行かないの決定がぎりぎりで、ざわざわした学校が多かったのではないか。 あと、運動会それだけ警戒してやったけど、水泳って普通にやるんですかね。 何も触れなかったけど、触れたとしてもきっと学校判断と言いそうですが。 ちょっと感染対策の基準がよくわからないです。
最後に、東松戸の図書館の進捗の報告がありました。 工事は順調に進んでるとのこと。 1Fは階段なしで入れるよ うになっている。 1000平米で、広いという印象。 駅近なので利用者も多いのでは。 11月にオープンを目指しているとのこと。
※各人の発言に関して、意味を重視してまとめているので、言葉尻はもっと丁寧です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
(こめ)
まつど子育てコネクト matsuco
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