先日こちらを傍聴してきました。
地域自立支援協議会って何?
◯当事者団体
◯障害福祉サービス関係者(知的身体精神児童)
◯相談、就労支援事業関係者
◯保健、医療関係者
◯教育関係者(市内にある県立特別支援学校3校)
◯関係機関
◯部会(相談、就労、こども)
☆市長からの委託であり20人以内の組織。
☆上記関係機関代表と、行政が討論していく協議会です。ちなみに、代表を委員と呼びます。
☆任期2年
令和3年度第1回次第
議題は6つ。
①日中サービス支援型共同生活援助の評価
②令和2年度事業、委託相談支援事業の評価
③各専門部会の活動報告、下期活動予定
④松戸市障害者地域包括ケアネットワークの活動
⑤松戸市障害者虐待防止ネットワークの活動
⑥松戸市指定特定相談支援事業、指定障害児相談支援事業の現状報告
【全体の感想】
最近私の一部趣味化している、松戸市議会傍聴。
コロナ対策だから!!とコロナ対策をしながらどう議会を進めていくかではない松戸市議会。
一方、地域自立支援協議会は、一部関係機関と行政は役所で(常に換気、密回避)一部関係機関はzoomでの参加。年2回の協議会ですから、当たり前ですが、次回までの課題を示し。
前回までに課題として出た進捗状況報告(コロナ禍においてできる範囲での活動)
そして資料が豊富(持ち帰れる)
市議会の委員会と比べるものじゃないが討論されていることに感激。そんなこと当たり前じゃんと思うかもしれないが、これが議論をする本来の形だよねと納得して帰宅しました。
【気になることだけ(個人的に)】
①②の議題については、評価です。(今年度から導入)
評価をする人間は偏りなくするために毎年自立支援協議会の委員から5-6名選出。 要は、きちんと運営されてるかい?利用者さんは満足してるかい?地域に開かれてるかい?的な部分を評価します。そしてその評価を元により質のいい事業にしていくことを目的としてます。
①日中サービス支援型共同生活援助(GH)の開設は増加(とくに知的障害分野)
本当は障害問わず受け入れたいが、なかなか現状は難しい。要望需要はあるし、一般民間企業も参入し年々増設してるが、利用者様とGHの相性もあり重度や医ケアだと受け入れられないとのこと。
◎楠所感→市内の全部のGHを見ていないから何とも言えないが、確かに利用者様とGHに相性はあると思う。ただ民間企業参入によりいい風も、悪い風も入っていると思う。あとは重度の方などのニーズに応えるためには、人材育成かなと。重度訪問でニーズに応えて行ったりね。評価導入はいいが、結局自立支援協議会の委員会メンバーで評価なら、もっと第三者介入の方が風通しがよくなるのでは?
②指定相談と基幹相談の評価
当市は2021年より基幹相談が1箇所→3箇所に増設。 引きこもりの方への手厚い支援にも対応する。 令和3年秋予定のために、令和3年7月に北小金駅前に1箇所移転し、準備をすすめている現状。 国から切れ目のない支援を!包括的な!とお達しがあるため、指定相談も基幹相談も頑張っていると自立支援協議会メンバーは評価していた。
◎楠所感→この評価に関しては、私も共感しかなかったです。そもそも基幹相談、指定相談、相談支援事業は、困り事を抱えた方への最初のきっかけであり、現に多種多様な相談に対応していると思います。オーバーワークが心配と他の委員がおっしゃってましたが、私も同意です。
現在、基幹相談COCOさんは19時まで受付しているが、他2箇所は17時まで。働いているご本人や家族が、相談したくても17時では相談できない。
今後例えば、土日対応や19時までと考えているのか?という委員からの質問に、行政はゆくゆくは考えているが、今は現状頑張っているこの状態をキープと回答していた。オーバーワークの中、19時以降も多分相談対応じゃなくとも、業務を頑張っておられること容易に想像付きます。引きこもり支援のため、月1回研修も行っているそうです。
2021年事業報酬改定により、相談は事業収入減ですが、行政としてどうお考えか。相談員への対応(対価等含め)仕事量のバランスからして市として出来ることを考えていただけないかと個人的には思っています。 当事者団体の委員が、福祉丸ごと相談窓口と基幹相談と…って沢山窓口があるけれど市民からすると区別がつかないのでは?と質問していて、私は首が丸ごともげるぐらい頷いた。
仕事を通し、困っている本人や家族がどこに連絡したらいいかわからない問題。
繋がりたいけど繋がれない。これ当市の課題だと思っています。周知に関しては、学校との連携をもっと密にというか、介入してほしいなぁと思ってます。厚生労働省と文部科学省だからそれは難しいのですか? でも、自立支援協議会委員の中に市内の県立特別支援学校が入ってます。特別支援学校はもちろん、支援級や普通級にも介入して欲しい。
行政の回答は、市⇄障害⇄高齢⇄子ども(母子)と横の繋がり連携を強めていくと話していた。 だから福祉丸ごと相談窓口にもし相談にこられたら、困ってることへの担当課や然るべき機関に繋ぎますと話していました。
が、基幹相談等の現場はもうそのレベルはやっていると回答してました。 私もそうだと思います。
行政って5周くらい回って遅いの何でだろ??
行政批判をしたいわけではないが、現場はやってます。ただ、市議会と違って、行政の皆さんもなんとか、福祉の底上げをしようとしてることは感じました。行政の方から、今後この業界が飛躍するためにどんなことに取り組んだらいいか、どんなことでも構わない、アドバイス下さいと歩み寄っていて、コロナ禍でもできることを、現場も行政も模索しています。 期待してます。松戸市地域自立支援協議会。
③各専門部会活動報告
冒頭にも書きましたが、自立支援協議会は、各関係者と行政の議論の場です。その自立支援協議会の中でも専門部会があります。
以下3つ。その部会の上半期活動報告です。
①相談支援部会
②就労支援部会
③こども部会 ◯相談支援部会報告
令和3年度の部会の目標
☆相談支援専門員と教育、医療など、障害福祉サービス以外の関係機関との連携をスムーズにすることで、専門員の質の向上と負担軽減を進める。
◎楠の所感→ この目標をみて、専門員の質の向上はもちろんなんだけど、やっとやっとやっと!!!障害福祉サービス以外との繋がり!介入!イェーイ!待ってました!って思いました。 学校との連携 学校と相談支援専門員の連携 スクールソーシャルワーカー(以下SSW)から支援活動報告をしてもらう。→課題として、特別支援学校以外にも小中高の普通級や支援級に通う児童の学校と相談支援専門員がスムーズに連携するにはどうしたらいいか?
◎楠の所感→ 以前、訪問介護事業所でサービス提供責任者をしていました(以下サ責)。
サ責は担当者会議に参加できるんですが、なかなか学校さんを巻き込めない。相談員さんに学校さんには担当者会議には参加してもらえないのか?と聞いたところ、時間の都合が〜とか、今回は見送り〜とか言われたケースがしばしば。
でもでも児童のケースで、児童が日中に多くの時間を過ごすのはどこ?学校では?とずっと思ってました。さらに言えば、障害福祉サービスに繋がらない児童の親御さんや児童の不安ごとを、誰に相談したらいいかわからない方ってすごくいるんじゃないかなと。例えば不登校気味とか、登校しぶりとかね。 その不安をSSWさんに相談できたら、親御さんの不安って少し軽減すると思うんです。少なからず、あ、繋がれたかも?みたいな安心感を感じられるのではと思うんです。
でも、松戸市に住んでいて、私自身に子供がいないので、お友達からの話を聞いたりするのですが、なんかSSWさんと出会えない。配置人数も決められてるし、絶対SSWさんいるはずなのに、機能してる??という疑問が私の中にあります。
そもそも、松戸市には何人のSSWさんと何人の特別支援コーディネーターさんがいて、松戸市だけが機能してないのか。はたまた、一部では機能してるのか。そこが分からない。 今回、相談支援部会では、SSWさんとの連携を密にすることで、福祉×教育の重要性を感じたと報告をしていました。
現在障害者計画にSSWの文言がないので、現状、モニタリング時、相談員が計画プランの中にSSWの必要性を盛り込んだりしなければ、サービス担当者会議に、教育関係者が参加してもらえない理由がわかりました。 ただ相談員やSSWなどがどんなに連携を取りたくても、現段階では学校判断。教頭及び校長が数年単位で変わる現状。教育委員会が福祉×教育の重要性を感じなければ変わらないのではと? そこを教育委員会はどのようにお考えなのか。 私は問いたいです。
障害あるなしに関わらず、子どもの権利をどこまで教育委員会は考えているのか。今の松戸市の教育には疑問しかありません。
◯就労支援部会報告
☆障害者雇用の拡大。(企業向け)
☆就労支援事業A型とB型からの一般就労を目指すための仕組み作り。を、目標として掲げていました。
◎楠所感→ 就労継続B型で職員をしていたので、障害者雇用、特に知的精神の方の難しさを痛感してます。 企業向け雇用セミナーを9月に柏市と合同開催するとのこと。めちゃくちゃ見たい!!!そのお知らせがあるなら、私は行きたいです。 是非期待! 一般就労を目指すための仕組みづくりなんですが、就労支援事業AとBに絞ったのはなぜなんだろう?っていう疑問はあるものの、一般就労を希望してる利用者様、ご家族、職員への一般就労へ向けた手引きや動画を作成。
【松戸市就労チャレンジロードマップ仮】というものを作っていて、この取り組みいーなーと! 応援したい。いずれは、重度の方にもこーゆー取り組みしてほしい! 私自身が重度訪問で勤務し重度の方の就労に携わっていたので、色んな方の就労を斡旋して欲しいです。
◯こども部会報告
☆障害のある子どもとその家族の「相談と支援」についての現状と課題把握が目標と掲げられていた。 課題は、早期相談支援 発達や成長に心配のある子どもが早期に相談や療育に繋がるよう、早期相談支援マップを作成し、周知を行ったそうです。(どこに?) 松戸市では、ライフサポートファイルと呼びますが、有効活用したい。 子ども部会では支援者側にライフサポートファイルを使うイメージがないと言っていたが、私の肌感だと、んー、教育関係者含めの支援者側?と解釈です。 支援者側ももちろん大事だが、保護者も一部のみしか知らないですよ。知っていても、保護者的には情報をアップデートすることが負担な部分もあり、デジタル化を検討できないか、委員から質問もあった。
周知が課題と言ってたが、たとえば地域の学校にポスターを貼るとか。松戸市ホームページに、ライフサポートファイル啓発ポスターもありますし、図書館とか、公民館などにも貼ってもいいかもしれないですね。もっと市民の身近な場所に当たり前に。 私が周知して欲しいのはいわゆるグレーゾーンのお子さんの保護者です。なので、活用方法含め周知してほしいです。予算があるなら、保育園や学校にライフサポートファイルの見本みたいなものをおいて欲しいです。 広めたいけど広まらない現状を私も変えたいです。 又、児童に特化した短期入所先がない。児相からの受け入れ先になっている現状。 緊急時含め、これは早急に行政と民間で考えて取り組む必要があると思います。
と、初地域自立支援協議会の傍聴でしたが、現場や関係者各位はどうにかしようという熱意は伝わりました。今回全体を通して、肝だなと思うのは教育委員会です。
早期相談支援やライフサポートファイル普及、SSWの介入、福祉と教育は重要です。 学校判断でいい訳がない。 教育委員会で、しめしてください。
又、自立支援協議会委員メンバーに普通級や支援級が参加してないのが不思議。切れ目のない支援を目指すなら、そこも参入しないのか?と。 ちなみに、県立特別支援学校は委員メンバーにいます。
多角的視点からの協議がなされることを今後も期待してます。
次回は令和4年2月2日開催! 広報でお知らせあると思います。
以上ですが、私の気になった部分のレポ終わります。
(楠)
障がい者、高齢者はもちろん不登校や、引きこもりなど、必要な人に福祉を届ける窓口はいろいろあります。子育てにまつわるあらゆる課題に取り組むマツコは、これからもこの”地域自立支援協議会”を見守っていきます✨
まつど子育てコネクト matsuco
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