令和3年8月定例教育委員会会議(8/5開催)傍聴レポート

 今回は市場委員が欠席で、武田委員が司会をしていました。

 市教委で360度カメラというのを購入したそうで、それを楽しみにしている傍聴人も何人かいましたが、そのカメラ、初期不良でいったん修理に出してるとのこと。普通に180度カメラ(?)でした。でも、少し画像が奇麗だったかも?気のせいかも。せっかく買ったカメラが使われてなくて残念。

(1) (請願)

請願第1号教科書選定・採択に係る情報公開の推進に向けた検討を求める請願 

 しばらくぶりで、今年度初の請願とのこと。内容は、教科書採択に関するリアルタイムの情報開示。松戸市は流山市、野田市と3市合同で決めているので、3市で情報公開の協議を始めてほしいという請願。

 まず、教育長から 「請願ではあるが、市議会では請願は市議紹介をされるものが請願とされる。請願の形式も含め、考えていかなければ」のような話があったので、「請願」と書かれているが、陳情(市民が議員に頼らず出すやつ)みたいなものだったのかな。配布資料に請願の内容は書かれていたが、「請願者住所氏名」の欄があったが空だったり、請願内容に「私の審査請求に対する…」みたいな表現があって、いったいどんな人が出したんだろうと、ちょっと雰囲気がよく読めない請願でした。

 山形委員 

 「教科書選定は意見を言うだけでも結構緊張する。教育委員に関してはすでに個人名が出ていたりするが、 選定を公表することにより、選定に関わる人の個人が特定されて、見えない圧力のようなものをかけられたりしないだろうか。その圧力により、本来子供たちのために話し合われるものができなくなるのでは。慎重になった方がいいのでは。3市で選定するので、他の市との公開の足並みのそろえ方なども考える必要がある。 9/1には全て公開されると決まっているが、そこまで待てれば発言者にプレッシャーがかからないのでは。」 

 中西委員 

 「情報公開はされた方がいいというスタンスではある。公開されてない理由に『静謐な採択』とあるが、確かに必要だと思う。この問題に関しては、慎重に。」 

 山形委員も中西委員も、言葉を選びながら、まさに慎重に発言している様子でした。伊藤委員も、情報開示は必要だとは思うが、慎重にという意見だったが、音量が小さくて細かいところはよく聞こえなかった。 

 武田委員 

「リアルタイムというのが引っ掛かる。方向としては前向きに。安易に勇み足になって、重要な選択に副作用がないように慎重に。3市合同も気になる。平たい形で意見交換をするところから始めたい」

 結果は不採択。松戸市だけの問題でもないので、急にOKは難しいんだろうなと思いました。他自治体では選定の会議を公開しているところがちょいちょいあるみたいです。 

 (2)( 議案)

①議案第13号松戸市教育委員会公印規則の一部を改正する規則の制定について (教育財務課)

 印鑑廃止の話でした。

 山形委員 

 「いいことだと心から思っている。ペーパーレス化もしていった方がいい。校正するときに、紙の方が見つけやすいというデータもある。テクノロジーを活用しながら、ハイブリッドで進めていくのがいい。」 

 中西委員 

 「スポーツの大会で、教育委員が呼ばれる行事について『今回はコロナでありません』という内容の通知が、印鑑付きの手紙が郵送で届いた。そういうものもメールなどでいいのでは。印鑑廃止という目的ではなく、目的は効率化ということを忘れないでほしい」 

 伊藤委員 

 「今回のものは教育委員会内部の話。(以下、声がよく聞き取れず)ちなみに公印があるだけで、説明が省かれるという用途もある。(聞こえた内容は不明瞭)今回の廃止で、押印は仕事上なくなるのか?」

→(答弁)「見直し中です」つまり、まだ全体が見えてないんですね、ハンコレス計画。教育委員会内部のハンコ省略もいいんですけど、普通に保護者が学校に出す書類のハンコレスも進めてもらいたいです。いらないハンコ、めっちゃある。書類もスリム化やデジタル化を。今年息子が中学校に入学しましたが、(これ、毎年同じの使ってるんだろうな…)みたいな形式の古そうな書類があったような。

いろんなことを、とにかくバージョンアップしてほしいです。 

②議案第14号令和4年度使用松戸市立松戸高等学校用教科書の採択について (学務課)

 松戸高校の教科書、全部公開されてました。配布資料によると、大修館・東書・教育出版・三省堂・第一・帝国・山川・数研・啓林館・教芸・光村・日文・教図・実教

以上の出版社の教科書を使ってるとのこと。私もそんな詳しくないけど、偏ったとこはないかな? 

一番偏りが出やすい歴史だけメモしましたが  

世界史A→帝国 

世界史B →山川 

日本史A→東書 

日本史B →山川

でした。口コミでも調べてみよう。校長が来て説明してましたが、今年の1年生の入試の結果から、英語ができる学年、と判断されたそうで、普通科の1年生の英語の教科書の難易度を少し上げたそうです。今年の1年はレベルが高いってことらしい。頑張れ。プログラミング関連での質問に、答弁で「ワープロを使って」みたいな表現をしている方がいたけど、あれは言い間違いだよな…? タイピングのことを言っていたんだと思うけど、ほんとに今もワープロ使ってたらそれはそれですごいなあ…。 

③議案第15号令和3年度9月教育費補正予算について(教育企画課)

 (秘密会のため傍聴できず) 

④議案第16号令和4年度使用小学校、中学校及び学校教育法附則第9条の教科用図書の採択について(指導課)

(秘密会のため傍聴できず) 

 (3) 報告等 

①松戸ゆかりの画家 板倉鼎・須美子の作品の寄贈に伴う一般公開について(社会教育課)

武田委員の報告。 

 板倉鼎、私は知らなかったけど、数社の新聞で取り上げられたようでした。当初、松戸市に500点近く寄贈されたらしいが、千葉県立美術館、千葉市美術館、大川美術館にも分けて寄贈してもらった形になったそう。松戸市に美術館がなく、展示機会があまり確保できないということで寄贈してもらった作品をしまっておくことになるぐらいなら、他で展示してもらいたかったみたいな話でした。

MCR学級の報告 

  初めての試みらしい、MCR学級。小学校で「家庭教育学級」という、生涯学習課扱いの活動があるのだが、それは学校単位で行われている。

 MCR学級は、小中学生の保護者対象に、学校の垣根を超えて、「開級」したとのこと。この「開級」とか「家庭教育学級」とか、独特な言葉のチョイスどうにかならんのかな。名前からだけだと、すごくよくわからない存在だった。(今は何となくわかった)

 本当にざっくり言うと、保護者のための教育の場(?)なわけですが、このMCR学級は、7/15現在で130名が参加し、オンライン座談会というのをやったところ、13名の参加があり、オンライン座談会にまた参加したいとの声が多いとのこと。

 山形委員から「可能であれば、働いている保護者も参加しやすい土日開催を」と提案があった。

確かに、家庭教育学級も、MCR学級も、平日の昼間開催。いろいろまだまだ古いんだよなあ。 

 ②新型コロナウイルスに関する社会教育施設及び学校の現状について 

 陽性者数、学級閉鎖等の数は添付資料に。 コロナ不安による欠席している児童は

小学校→15人、中学校→3人。学習支援は、教材を届けたり、課題の配布回収、家庭訪問、eライブラリの活用、個別の登校対応など。みらい分校では、teamsを使ったオンライン学習もやってみてるとのこと。

 いいですね、それ他の学校でもやったらいいのに。山形委員のお子さんの学校ではタブレットを持ち帰ってるとのこと。うちのは学校でずっと今も充電されてるな〜持ち帰りいいな〜と思ってたんですが、「持ち帰っても内容がイマイチだから、使ってない」とのレビューも聞いたので、イマイチならしょうがないな、と思いました。いろいろ課題がありすぎるGIGAスクール構想…。少しずつ前には進んでいるとは思うのですが…

 そういえば、ICT支援員のこの1学期の動きってどうだったんだろう。4人で結局どうにかなってたのかな? 今月は話題に上らなかったからか、委員さんも言及なかったですが、ぜひどこかでツッコんでもらいたい案件です。

                                         (こめ)



 ◇次回、9月定例教育委員会会議の開催予定は、令和3年9月22日(水)午前9時30~

議案等はまだ未定ですが、詳細については、松戸市教育委員会HP にてご確認ください。

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