令和3年9月教育委員会会議 傍聴レポート

 初めて教育委員会会議を傍聴しました。 感染予防のため、会議の様子を別室にてモニターする形で、固定カメラの映像から始まり、議案の採決を取る段階からAIで顔認証する360度カメラの映像に切り替わりました。残念ながら終始音声が所々聞き取れず…。でも傍聴者の利便性のためにカメラを購入したと聞き、音声の改善は期待しつつ気持ちは伝わりました。

(1)議案

◆議案第17号 松戸市立図書館管理運営規則及び松戸市立図書館の組織及び事務分掌に関する規則の一部を改正する規則の制定について(図書館)

◆議案第18号 身体障害者等に対する図書館資料貸出規則を廃止する規則の制定について(図書館)

 →のはずが、東松戸に新設される図書館の準備などで多忙とのことで取り下げられ、審議されず11月に持ち越しに。直前に決まったようですが、傍聴者よりがっかりの雰囲気があり…。特に18号の「身体障害者等に対する~」は規則の内容についても気になったので、11月の審議も注目したい。

 ◆議案第19号 松戸市立図書館協議会委員の任命について(博物館) 全会一致で賛成※任期2年

(武田委員)長く勤めている方もいる(15期!)協議会の中身について教えてほしい

 →館長に対して意見が述べられる。企画や周年行事などへのアドバイスをしている

(山形委員)21世紀の森と広場に遊具が出来て子供の来園者が増えるので、子供向けのブログラムや探求学習に結びつくような体験や友の会の力も借りて子供の声をきけるようなアンケートはどうか。

 →企画展やワークショップなど今後も続けていく

 ※時々子連れで遊びに行きますが、せっかく隣接していて子供にとってもいろいろな遊びや学びができる場所だと思うので、是非子供の声を生かしてさらにみんなが遊びに行きたくなる空間になるように期待しています。 

(2)報告

◆社会教育施設の現状

 →秋に開催している松戸市文化祭は中止。その他図書館のおはなし会などは9月は中止になっている

◆学校関係の現状(報告は~9/17までの数字) 

・学級閉鎖→8月0件 9月39件(小学校21件、中学18件)

 ※39件中、8件が本人が陽性、それ以外は同居人陽性 

・自主休校などで学習支援が必要な児童生徒

 →小学校223名、中学39件(1日でも休むと含まれる)

 対応として、教材などを届けるもしくは、オンライン授業、授業 の板書の画像と送信したり、放課後teamsでやりとりしている学校もある。 

・感染ルートは3/4が家庭内で子供間の感染は多くないと見ている。

〇オンライン授業について 

(武田委員)実施できない学校からの意見は?

 →市内小中学校の80%がオンライン授業を実施している。やらないのではなく、順次整えて進めていく。

(教育長)オンラインは全ての代わりにはならない。学力向上には必ずしも繋がらない。学校が疲弊する、あくまでも何かあった時の保障で対面の方が教育的効果は高い。オンラインだけが正しい選択とは思っていない。ただし、不登校などは別問題。 

(山形委員)対面もオンラインも、一人一人が大切にされ、授業の安心の担保が必要。親御さんの不安感を排除していく学校での対応も大事。オンラインでもお手紙でも同じ。オンラインは参加型、クイズ型などいろいろある。 

(教育長)個のニーズは平常時と同じ。行かない方が楽だからいかないとオンラインを選択するのが怖い。 

(中西委員)オンラインが楽だからというのは分かる。先生の負担は大きい。どうフォローしていくのか。一人でどこまで教室をみていくのか。教員側の力量と内容(教科により)向き、不向きもある。 

(武田委員)中止になった市民文化祭の作品を映像で配信したらどうか。コロナ禍が終わって平常になってもデジタル配信してほしい。子供にとって大人がすごいものを作っている知れば学びのきっかけになるのでは。

◆各委員からの報告

(山形委員)市町村教育委員会の報告。先生の働き方改革大事。秋田市では秋田大学の協力でICT支援員が4校に1人ついてサポートしている。先行的に進んでいるところの情報交換大事。 子供のトラウマ(インフォームドケア)についてと、コロナ禍での子供アンケート結果より学校に来ている子どもでも歯を食いしばって学校に来ている子供もいるなどの報告あり。 

(中西委員)教科指導員研修会の報告。「情報活用能力」を身に着けることが大事。育成について、どの学年でどの活動をすればよいかカリキュラムが必要。「言語活用科」で情報活用能力育成が必要でないか。  

***感想***  

 教育長のおっしゃる「オンライン授業は全ての代わりにならない」ということは理解できます。去年臨時休校した際は、ひたすら課題をこなす毎日で保護者も不安になりました。1年経ち先生方のおかげで、子供の学校ではオンラインで授業を受けコミュケーションを取れるようになりましたが、実際に自宅からオンライン授業に参加すると集中力があまりもたなかったり、特に低学年は自分で字を書くことの大事さだったり、両方を経験したことでオンライン授業のメリットデメリットに改めて気づきました。学びのツールの一つとして学年の段階に応じた使い方とネットリテラシーなどのルールを身につけていけるように、さらに現場の先生をサポートをお願いしたいですし、保護者としても一緒に学んでいきたいと思いました。終了後、傍聴者の部屋に教育長が来られて直接お話する機会があり、教育長とはいつも学校からのお手紙か本会議を傍聴した時に遠くからお見かけするくらいでしたが、直接お話するとよりわかることもあり、会議の内容と合わせて今回傍聴に行ってよかったと思いました!

 当事者である子育て現役世代が、傍聴に行くのはなかなか難しいと思うので、これインターネット中継(アーカイブも含めて)是非お願いしたいです‼

 ※全集中にて音声を聞きましたが、委員のお名前や内容など一部聞き取りにくいところがありました。抜粋したあくまで傍聴者の個人的感想なので、正式なものは後日掲載される議事録をご覧ください。

                                        (小川)

 🔳次回開催 10月7日(木)14時~5階会議室



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