さらにモヤモヤ「第4回 公共施設再編検討特別委員会」報告

8月31日(火)14:00~ 第4回 公共施設再編検討特別委員会の報告です。

今回の傍聴者は開始時点で11名ほど。今回は子育て主婦やお仕事のある方は夏休み最終日や月末という事で出席がしにくい日程でした(´;ω;`)

傍聴スペースに余裕があったのはコロナ不安もあるのでちょっと安心。

(どうやら傍聴の議員さんは上の音声会場に誘導されたようでした。)

早くインターネットなどでこの特別委員会も傍聴出来るように熱望します。


さて、本日の議題は以下の通り。

「令和3年8月6日開催の公共施設再編検討特別委員会での質疑に対する回答について」


今回、傍聴の受付をした際に参考資料として議員さんからの質問一覧(A4・1枚)と、それぞれ質問と執行部からの解答をカテゴリー別(「耐震化」「他への移転立替え」「現地建て替え」「新拠点への移転・建て替え」「財務省との関係」など)として、まとめられた(A3・4枚)の資料がありました。

開始前に素人の私がちょっと中身を見ただけでも「あれ?」と思う箇所がたくさん。

これは長引きそうだな…と予感して始まった会議でしたが、案の定、14時に始まった委員会は休憩を2回挟み終わったのは17時過ぎ。(なんと3時間!!)。

今回もいち早くアップされた議員のSNSより。当日に配付された資料が山中議員のブログに掲載されています。(市民は持ち帰り不可なのでスピーディーな資料掲載に感謝です!!)


◆各議員発信のブログ 

「招集日ダイジェスト報告」(市民力・立憲民主党・山中けいじ議員ブログ)


「公共施設再編特別委員会(市役所の建て替え検討)第3回終了。市は本当に市役所の建て替えがしたいのか?」(政策実現フォーラム・原議員ブログ)


今回の会議ではっきりしたのは、市庁舎建て替えの目的を完全に見失っているんだな、という事でした。

子どもでもわかるびっくりポイントが3つ程あったのでそこを強調しておきます。


(びっくりポイント①)安全基準がいつの間にか変わってた?!

前回の会議では、Is値が0.3の本館、新館が危険なことはわかりました。

なら0.3以外のところはそのままで現地でもいいのでは?と質問した議員さんの意見に対して出て来た答えは「重要度係数(Is値0.9以上)」という新たな基準。

これをもとにすると、現在の市庁舎建物は「重要度係数0.9」に満たないから全て建て替えるべき!になるそうですが…。その基準はいったいどこからいつの間にやってきたのでしょうか?


(びっくりポイント②)市庁舎に必要な面積もいつの間にか変わってた?!

さて、実際に庁舎を建て替えるのにどのくらいの面積が必要なのか?

今の段階で出ている執行部側からの必要面積は「30000㎡。」

あれ?1650万円(これも税金です!)かけて調査依頼して報告書として出てきたのは、

「43289㎡。」あれ?何を減らしたら30000㎡になったの??

議員側から「約13000㎡はどこへ行っちゃったの?」という質問は市民も聞きたい疑問点!

この調査結果は議員へは説明したとのことですが、キチンとした説明や配布もなくいつの間にかHPに掲載されていたようです。かなり声を荒げて執行部に詰めよっていた議員もいらっしゃいました。(当然です。)

「松戸市庁舎基礎調査業務委託報告書」(松戸市HPより)


(びっくりポイント③)命より大事なのは国への返答?!

私の中で一番のびっくり!そう、市庁舎はなぜ建て替えが必要なの?職員や来庁した市民の命の安全を守るためではなかったの?と思った一連のやりとり。

原議員の「人の命についても指標の一つになるべきでは?」の質問に噛み合わない執行部の回答。もはや、市庁舎建て替えの目的が「とにかく新拠点に移転させたい」にすり替わっていると感じました。最後は市長まで「一日も早く国に意向を示したい」と熱弁。

3時間の傍聴をして見せていただいたのは「とにかく一日も早く新拠点に市庁舎を移転立替えしたい執行部」VS「建て替えについて一日も早く市民に説明責任を果たしたい議員団」の戦いなのか?これ、いったいいつまで続くのでしょうか?

市民としては一日も早く、納得する市庁舎建て替えの方針の提案を知りたいです。もちろん、お気持ちではなく具体的な根拠を添えて。


そのためにも、やはり「スケジュール」と「専門家」が必要だと思います。

(富田)

まつど子育てコネクト matsuco