松戸市の市庁舎は移転なの?現地建て替えなの?どうなるの?

今の議会大注目の案件について5月の臨時議会が招集されました。

メディアにも報道されていて、市民には「で?どうなるの?」というのがもっぱらの関心ごとです。この辺り、議員さんの市政報告会などで詳しく知りたいところです。


『議案第4号 財産の取得』

 こちらは、議案が付託され開催された5月24日の「庁舎整備に関する特別員会」で委員さんからもたくさんの質疑が交わされ、最終的な委員会での採決は賛成少数で否決されました。この特別委員会にはメディア取材も入っており、傍聴席は一般市民の傍聴者はさほど多くなかったものの、委員以外の市議会議員の傍聴が多く会議室の席がいっぱいだったのが印象的でした。

 臨時議会最終日の5月26日、庁舎整備に関する特別委員会について委員会の報告が行われ、続いての8名の議員からの討論(賛成討論2名・反対討論6名)があり、最終的な個々の議員による採決が行われました。結果、賛成少数(賛成13・反対30)のため否決されました。

 この日の臨時議会の傍聴席は、今まで見たことも無いくらいの傍聴者がいましたが、今回の結果を翌日の新聞報道で知った市民の方も多いのではないでしょうか?

◆朝日新聞デジタル 「国有地購入の議案を松戸市議会が否決 市庁舎建て替えで」 

千葉日報「松戸市議会、庁舎移転先用地の購入案否決 市は再提案の可能性模索 市長「現地建て替え困難」※こちらは有料記事

◆チバテレプラス「松戸市 臨時市議会 市役所移転候補地の購入議案「否決」」

 

 臨時議会閉会時の市長の挨拶が「季節柄、みなさま体調にお気を付け下さい」と、あまりにも台本通りの挨拶でびっくりしましたが、翌日の新聞記事の市長のコメントは「現地建て替えは困難」といった発信でした。やはり移転の方針は変えないつもりでしょうか?

 そして…松戸市のホームページにある「市役所機能再編整備基本構想」は、いつの間にか(案)の文字が消され、正式な整備計画として掲載されています。(更新日は5月23日)

 こちらは5月12日の庁舎整備に関する特別委員会が終わって間もなく、市民へ説明するとのことで各関係自治会へ職員の方がアポイントをとり、説明に回ったようです。職員の方は大変だったと思います。

 市側はそれをもって「市民へ説明した」ということなのでしょうか?この行動も少し乱暴で、説明された市民(自治会・町会の方)も議会の賛否判断と共に困惑しているのではないでしょうか?

市役所機能再編整備基本構想を策定しました

※市役所機能再編整備基本構想(PDF)

https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/siyuzaisan/shiyakusyokino/kihonkousou.files/kousou.pdf


 市民の皆さんはこの経緯を見てどう感じますか?耐震性に不安のある市庁舎本体の「建て替え」に反対は無いと思います。ですが、「現地」か「移転(新拠点ゾーン南側)」はどちらが良いのか?については、資料だけを見てもなかなか分かりにくいのが現状です。

 5月の臨時会まで開いて議会に判断を求めた国有地取得期限は6月30日。

 令和5年5月26日の臨時会最終日に賛成少数で否決となった「議案第4号 財産の取得」の今後の行方が気になります。 

 現地が気になる方は、現地を散歩がてら歩いてみることをお勧めします。

 2021年11月にマツコが見学したルートなど参考にしてみてください。 

 『マツコの社会見学!第1弾 ~新拠点ゾーン編~』 

 実際に歩いてみると、移転に反対した会派や議員さんの言いたいことが分かるかも知れません。   とは言え、今回の市長提案の移転建て替えに賛成した皆さんの言う通り、耐震性の危険な市庁舎で働く職員や来庁する市民の安全もやっぱり大事。なので、賛否はどちらも間違いではありません。

だからこそ、市民はしっかりと市長からの提案を見届ける必要があると思うのです。

  今回の騒動はメディアが報じたため広く市民も知ることになりましたが、 報道がなければ市民がこういった動きを知るには、過去からの議事録や、会議傍聴する方法か、または市や各議員さんが発信する情報(市政報告会など)から判断するしかないのです。

 3月・6月・9月・12月の年4回開催される本会議はオンラインで傍聴出来ます。ですが、 各常任委員会はリアル傍聴しか手段がありません。

 

 気になった方は是非、議会を傍聴してみませんか? 私も、出来る限り6月はリアル傍聴に行きたいと思います。 

                                          (富田)

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