マツコ、千葉県に物申す!~千葉県の小4だけ、クラス人数が増えちゃうんですけど

法改正により、全国の小学校の学級編成を40人から35人以下とする少人数学級が実現することになりました。今年度の2年生以下から実施し、5年がかりで全学年で35人以下とする計画です。

弾力的運用によりすでに実現している都道府県も多いのですが、千葉県は・・・。

2021年 全国の少人数学級の実施状況(全教調べ)

現在、千葉県の少人数学級は全国で唯一、階段状の人数設定です。

1~3年→35人

4~6年→38人

これにより、例えば36人の場合、3年生までは2クラス(18人学級)なのに、4年生で1クラス(36人学級)となり、人数が倍増する事態になってしまうわけです。

「コロナ禍なのに密?」「ICT導入で先生の負担が増しているのに倍増?」「国が少人数学級への舵を切ったのになぜ?」と不安や不満の声が上がりました。

そこで、12/9(木)に要望書を提出(詳細はブログ「要望書を提出しに千葉県庁へ行ってきました!」へ)、

賛同くださった岩波初美県議(千翔会)、安藤じゅん子県議(立憲民主・千葉民主の会)が、担当部局にヒヤリング等働きかけをしてくださいました。さらに、みわ由美県議(日本共産党千葉県議会議員団)のお取り計らいにより、17(金)には千葉県教育委員会との協議が実現し、濃ゆ~い時間となりました。以下、戦果をざっくりお伝えします。

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来年度、小4を35人以下学級で編成すると、

・県で94学級(うち松戸市は6学級)増

・共済費込平均人件費800万円/年✕94人→約7.5億円/年のコスト増

・県の教員は約3万人、94人は0.3%程度の話

→教育費予算の拡充で対応可能では?ぜひ!!

とはいえ、

・年度当初から定数未配置の学校も多く、慢性的に教員不足が続いている

・採用辞退者が出る上、産休や病欠などを補う臨時職員の確保も困難な状況

→採用辞退者を見込んだ採用計画を組むべきでは?

→そもそもの雇用形態に問題があるから、教師になりたい人が減少しているのでは?


【マツコの総括】

◆千葉県に住む小学3年生だけが4学年進級時に多人数学級に再編成されるという、時代に逆行する事態はゼッタイ解消してください!

◆教員不足を解消する必要があるのはわかりましたが、不足してしまう根本原因にリーチしてほしいです。

・県教委では現在、なんと、教員の魅力を伝える動画を制作中とのこと・・・失礼ながら全力で「コワ~イ💦」と叫んでしまいましたよ(笑)。時間とお金をかけるのは、そこじゃないと思います⤵

・ご参加いただいた元教員より「正規採用試験で落としておきながら、講師で採用して即担任ってないでしょう」とのお言葉。講師だと、新人教育やフォローも受けられないんだそう。ホント、そりゃないでしょう。

・また、別の方から「県職員が何百人も足りなかったら、仕事まわらないでしょう。学校現場もそういうことですよ。」との指摘も。おっしゃるとおり。「働き方改革」なんて綺麗事ですよね。

→教員の確保には、現役教師・新人教師の、そして教師になりたい人たちの、「志を折らない採用と雇用」の構築が最重要ではないでしょうか!マツコはそれを訴えさせていただきました。

教育は未来への投資です。結果はすぐには出ないけど、遅れて必ず出るものだから、今すぐ取り組んでいただきたいと思います。

当日、ご同席いただいたみわ県議、加藤県議、山口市議、平田市議、中西市議、そして市民の皆々さま、本当にありがとうございました(^^)/

(竹内)

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