松戸市の”教員不足”は、2023年さらに待ったなし‼

先日、小学生の子どもの授業参観に行ったところ、資料の中にこのようなチラシがありました。

『小中学校講師急募!』

授業参観のあとの全体会で校長先生からだけではなく、クラス単位の懇談会でも担任の先生からも「是非に」とお願いがありました。このような形で学校のほうから、直接働きかけがあったのは初めてのことで松戸市の「先生が足りない」問題が本当に深刻なんだとあたらめて実感した出来事でした…。

そして、「教員の不足」については、これまでマツコからもいろいろな場面でお伝えしてきました。

要望書を提出しに千葉県庁へ行ってきました!(2021.12.10付)

マツコ、千葉県に物申す!~千葉県の小4だけ、クラス人数が増えちゃうんですけど

(2021.12.28付)

教員不足は報道よりも深刻ですってば💦(2022.2.5付)


ちなみに、現場の教員の数が本来必要な数に達していない「教員未配置」が松戸市は12月末の時点で68名もいるそうです。実際に、去年4月には担任の先生がいない状態でスタートしたクラスがあった学校もあり、これではもう間もなくやってくる新年度のスタートも本当に心配な状況です。

この深刻な状況について、松戸市としてこれまでどう対応してきたのか。

これまで市議会の傍聴を続けてきた中で注目しているのは、毎年9月定例会において、松戸市の学校に勤務している教職員で作る「松戸市教職員組合」が労働環境だけでなく、子どもたちの学びの環境の改善を求めて提出される請願です。

実際に傍聴していると、保護者として反対する理由が見当たらないほどですが”不採択”となっています。実際に委員会の中では、解消するための具体的な提案もあったりして、県への働きかけ以外にも松戸市独自で出来ることがある様子だっただけに、とても残念に思いました。

★当日のレポート⇒請願4件が今年も不採択になりました(2022.9.14付)

★上記の請願について、審議された委員会がこちら⇒松戸市 教育環境常任委員会 議事録(2022.9.13)

議事録はボリュームがありますが、なぜなかなか改善されないのかの理由の一端がわかります。

やはりこの状況に至る原因は働く環境による影響は大きいと感じましたし、それを補うためのスクールサポートスタッフの募集はしているそうですが、根本的な解決には至っていないように思いました。

実際に、日常生活の中で現場の先生から職場環境についての話を聞く機会はあまりなく、子どもが元気に学校に行っていたら、保護者として「教員の不足」の問題についてあまり実感はないと思います。ですが、急に担任の先生が変わってしまったり、子ども自身が何か問題に直面したときに、「教員の不足」による影響を初めて実感することになるかもしれません。

また、子どもの学校生活に不安があるのに、先生の負担を考えて遠慮してしまうのは、子どもにとっても決していい状況ではありません。

「共働き子育てしやすい街ランキング」で総合1位と子育て支援について高い評価を得ている松戸市ですが、子育ての中は未就学児期では終わりません。むしろその後のほうが長く、子どもたちが一日の大半を過ごす学校で、先生たちの働く環境は子どもたちの成長にも直結します。

また、2030年に向けて昨年策定された「学びの松戸モデル」実現のためにも、「教員の不足」が解消され、”子どもたちの学び”をとりまく環境が少しずつでも改善されるように、市としていまの現状についての分析をしっかりして、さらに抜本的な仕組みづくりが本当に必要なのではないかと感じました。

                                         (小川)


余談ですが…仕組みづくりについて、一つ提案です。

「教師になるなら松戸」をテーマに、教師を目指す大学生に住宅手当を補助し松戸市に居住してもい、在学中は学習支援が必要な子どもたちへの勉強のサポートをお願いする(バイト代は市が補助)、晴れて卒業後は、松戸市で教員として採用し、頑張ってもらう!

松戸市は都内の大学などへもアクセスがよく、駅前であれば便利なので住みやすいのではないかと思いますが、どうでしょう。

まずは”知ること”から。









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